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中国企業は単なる配信権爆買いからの転換期にある

2016年から突然中国発のアニメ放送(とネット配信)が増えて「んんん?」と思ったアニメファンも結構多いんじゃないだろうか。

なんでこんなことになっているのかというと、中国企業がアニメ分野での方針転換を図っているからだ。

テンセント〔腾讯〕など中国の巨大コンテンツ企業、メディアプラットフォーム企業はアニメ分野へのアプローチを強めていて、そのアプローチも単なる配信権の獲得だけでなく、製作委員会への出資やOEM制作も手掛けるようになっている。

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(1)OEM製作について

まず、OEMとは委託者のブランドで製品を生産することを指す言葉で、例えば自動車や家電などで多く取り入れられている。超簡単に言うと、車自体はスズキが製造してるけどそれを日産が日産ブランドで販売してるという感じ。

このOEMと同じような手法を中国企業が採用し始めている。つまり、原作やプロット等は中国なんだけど、実制作は京アニやシャフトのような日本のアニメーション制作会社に任せるというもの。中国では、「日本のアニメ制作会社が作る」という点に注目が集まりメイドインジャパンというブランド機能が働くため、一般的なOEMともちょっと違うけど。

このOEM製作は2016第一クールから本格的に始まった。代表例を言うと、スタジオディーン元請けの『霊剣山』(中国語表記は从前有座灵剑山)。

『霊剣山』はもともと創世中文網〔创世中文网〕というネット小説プラットフォームで2013年に発表されたネット小説が原作で、それがコミカライズされてテンセント動漫に連載されて、そこから更にアニメ化が決まった作品。

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(腾讯动漫HPhttp://ac.qq.com/Comic/comicInfo/id/524356

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この『霊剣山』を皮切りに、次々と「原作中国・制作日本」というOEM製作アニメが現れた。そして今後も現れる予定。

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『超遊世界〔超游世界〕』

原作:テンセント〔腾讯〕(中国)

制作:SUCCESS×旭プロダクション(日本)

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アイドルメモリーズ〔星梦手记〕』

原作:Happy Elements〔乐元素〕(中国)

制作:セブン・アークス・ピクチャーズ(日本)

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 『侍霊演武:将星乱

原作:尚漫(中国)

制作:studioぴえろ(日本)

 

(2)製作委員会への出資について

 OEM製作に先立って、2015年頃から中国企業(爱奇艺、bilibli动画、腾讯など)が製作委員会へ出資をするようになり、なかには中国企業が委員会組成を主導する作品も出てきた。

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 この記事は執筆途中のため随時加筆する予定