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杰外动漫、本格的にアニメ製作参入へ

〔〕=中国語表記

 

2017年7月19日、JY animation(〔杰外动漫〕、以下JYA)が新作アニメの戦略発表会を開催した。

www.jiemian.com

 

JYAのCEOおよび副社長が語る同社のアニメ戦略は、翻訳意訳の上要約すると次の通り。

  1. 2010年以来、当社は既に世界から400作を超えるアニメを輸入し、中国で最も早くアニメを正規に輸入した配信代理企業
  2. 自国内のファンを単なるアニメ視聴にとどまらずイベントやライブ等を通じて更に満足させるためには製作出資が必要
  3. 向こう三年でアニメに2億元(約33億円、1RMB=16.5JPYで換算)を投入し、中国最大の国際的なIPマネジメント組織を目指す
  4. 中影动画、啊哈娱乐と手を組み、向こう三年のうちにTVアニメと劇場アニメのビジネスモデルを模索しながら共同製作していく

 つまりは、「巨額の資本を元手にアニメ製作の上流にくい込み、日中両国を含む世界で展開していく」、という感じ。

そして、そのための具体的な取り組みの一つとして、日中合作アニメをこれから4作予定しているそうだ。その4作は以下の通り。

 

1.アニメガタリズ〔动画同好会〕

animegataris.com

 

2.戦刻ナイトブラッド〔战刻夜想曲〕

news.senbura.jp

 

3.ニル・アドミラリの天秤〔冷然之天秤〕

www.otomate.jp

 

4.アガリ雀ドル〔将斗少女〕

オリジナル(JYAとADKの共同企画)のマージャン少女モノ。30分枠12話編成、アニメ制作はディオメディアの模様。

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もう一つ注目すべき動きが中国国内でのTVアニメと劇場アニメへの参入。

中国のTVアニメは自国企業であっても表現上の規制が大きく、政府による奨励金や補助金で駆動する作品も多く存在する。ゆえに、日本のような広告収入方式(全日帯のキッズ・ファミリー向け)や製作委員会方式(深夜帯の青年向け)といったビジネススキームが確立しておらず、製作コスト回収がうまくいっている作品も一部と見られるため、どうなるか今後が気になる。

むしろ、製作コスト回収でいうと劇場アニメのほうがうまくいきそうに思える。というのも、2010年以降、キッズ・ファミリー向けの劇場アニメで良い興行成績を記録しているものも結構あるからだ。また、『西游记之大圣归来』(2015年公開)や『大鱼海棠』(2016年公開)といった大人の視聴に耐えうる劇場アニメも大きな興行成績を記録している。

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 (出典:『中国动漫产业发展报告2016 』を基に作成)

 更に、2017年7月13日から中国で上映されている3D劇場アニメ『大护法』の興行収入は、7/24夜時点で7715.5万元(約12.7億円、1RMB=16.5JPYで換算)に達している。

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(出典:大护法 (豆瓣)

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 (出典:http://m.cbooo.cn/Movie/MovieDetails?Mid=641954

 

日中合作にしろ中国のTVアニメ・劇場アニメにしろ、JYAの今後3年間の動向を見守りたい。