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アニメ、マンガ、ゲーム分野で気になった国内外の情報を気まぐれで垂れ流します。

2017年秋クールの中国関与アニメ

夏アニメもそろそろ終わりを迎え、秋アニメが始まろうとしています。

そこで、前回同様、秋アニメで中国企業が製作や原作に関わっている作品をピックアップしようと思います。

過去記事:

www.acgn-globalbiz.com

 

1.『ROBOMASTERS:THE ANIMATED SERIES』中国原作・中国出資

こちらの作品は民生用ドローンの大手である中国企業・DJI(大疆创新科技有限公司)が原作で、製作出資もほぼDJIと思われます。もともと夏放送予定だったはずですが、いつの間にか秋放送に変更となっていました。

大まかなストーリーとしては、中国のとある大学(たしか香港と深圳の大学がモデル)を舞台に大学生たちがドローン競技大会で競い合うというもの。詳細については下記公式HPにて。

anime.robomasters.com

 

 2.『アニメガタリズ』日本原作・中国一部出資

こちらの作品はDMM.futureworks/ ダブトゥーンスタジオが原作。製作出資にJY animation(北京杰外动漫文化股份有限公司)という中国企業が参加しています。出資比率も結構高いと思われます。

大まかなストーリーとしては、アニメを愛する女子高生たちのお話。

animegataris.com

 JY animationはもともと日本アニメの配信権を購入していた会社ですが、今秋から製作にも積極的に関わるようになるようです。

同社の今後のアニメ製作についてはこちらの過去記事を参考にしてください。

www.acgn-globalbiz.com

 同社がなぜ製作出資に関わりたいか端的に言うと、配信権だけでなく中国国内で他に様々な展開を行うための窓口権が欲しいからです。

『アニメガタリズ』について言えば、まず放送前の7月にCCG EXPOという上海のアニメ・マンガ・ゲームの見本市で声優を起用したイベントを行っています。

(出典:《动画同好会》CCG EXPO特别活动 日本嘉宾名单公开! - Anitama - 讲道理的动漫媒体 )

また、放送直前には中国で先行上映会を行うようです。

(出典:10月2日《动画同好会》福州先行放映会!!提前一周2话连播!_动漫_腾讯网 )

 

3.『戦刻ナイトブラッド』日本原作・中国一部出資

こちらの作品は、アイディアファクトリーなど3社のアプリゲームが原作で、JY animationが製作出資に関わっている模様。

 大まかなストーリーとしては、「天下統一を巡る、武将たちの熱き戦刻ファンタジー」だそうです。詳細は下記公式HPで。

anime.senbura.jp

(出典:杰外动漫投入2亿元加注“动画制作”业务,公开4部中日合作动画|界面新闻 · JMedia )

 

4.『理想禁区』中国原作・中国出資

 

こちらの作品はもともとネットで連載されていた中国のマンガで、アニメ制作は絵夢、製作出資は主にテンセント(腾讯)と思われます。

 

※将来後日追記します

 

5.『URAHARA』米国(crunch)原案・中国一部出資

 

上海动魂文化传媒、上海童园文化传媒が関わってます。この二社について調べたところ、どちらもbilibili(上海幻电)の完全子会社であることが分かりました。


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※詳細は後日追記します

 

6.『infini T force』

※詳細は後日追記します

 

7.『GLAMOROUS HEROES(グラマラスヒーローズ)』中国原作・中国出資(?)

※知財リスクあり

こちらの作品は中国のゲーム企業・TY(上海跳跃互动娱乐发展有限公司)が原作で、製作出資もおそらくTYじゃないかと思いますが、ソースはまだ確認できていません。

twitter.com

大まかなストーリーとしては、「E-sportsを題材に、プロゲーマーを熱血に描く」とのことです。

この上海跳跃互动娱乐发展有限公司の親会社は上海跳跃网络科技有限公司(以下、いずれもTY)ですが、ここがとにかく知財的に黒いです。

遅かれ早かれ問題になるのではと個人的に懸念してます。

まず、著作権について。

TYの公式HPで同社ゲームのラインナップを見てみます。

www.jumpw.com

同社の主力はいわゆるMOBA系のPCオンラインゲーム『300英雄』というものなのですが、

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一目見た瞬間、「このアイコン、艦これのぽいちゃん(夕立改二)じゃね・・・?」となります。

そのほかゲームのプレイアブルキャラクターもキャラクターボイスも著作権的にアレなものがザクザク出てきます。深追いはしませんが『300英雄』のサイトに行けばすぐ分かります。

300.jumpw.com

次に、商標権について。こちらも日本のアニメ会社や出版社が怒りそうなものがザクザクと。

中国国家工商行政管理総局商標局(日本の特許庁に相当)のデータベースでTYが出願している商標を調べてみます。

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 やばそうなのをいくつか挙げると、

・巴マミ

・佐倉杏子

・夜刀神十香

・殺生丸

・結城アスナ

・坂田銀時

などなど。

いずれも権利取得までは至っていませんが、 常識的に考えればふつう他社で大手の作品に出てくるキャラクターの名称を出願なんてしないです。これらの出願はたった一年前のことです。

腾讯,百度,上海幻电(ビリビリ)をはじめとする一部の中国企業はIPの正規化を推し進めていますが、中国はまだまだ正規IPと海賊版が混交している状態なのでしょう。

 

 

以上、新たな情報が分かり次第追記する予定です。